大切な友人が書いたコラム!!
情報発信力(メディア系)のある友人ですが、コラムやお話しをすると心の中からの叫びが届く不思議な方です。裏表のない言葉。彼が最近書いたコラムと私宛のお言葉を頂きました。
===コラム===
この梅雨になると思い出すことがあります。震災から二が月たった気仙沼の浜、雨の中で全てが流された場所に花を植えていた方との小さな出会いです。
海岸から30メートルほど離れた海が見渡せる小さな高台に住む漁師さんの体験です。震災当日ご夫婦で揺れの中恐怖で抱き合って支えていたそうです。
揺れが収まり漁船が心配なので海にご主人は見に行きました。その直後に津波が押し寄せご主人はアンテナ塔らしき物にしがみつき一命を取り留めましたが、大好きな奥様は家ごと流されたと聞きました。
奥様の行方は分かりませんでしたので、いつでも帰って来れるよう散乱している瓦礫のなか軽自動車の中たった一人昼夜待っていました。そんな状況の中での出会いでした。
まわりの家屋は全て流されており、聞こえるのは数十メートル先の波打つ音だけです。
奥様はお花が大好きでしたのでお花を植えて待っていました。誰一人いない海岸線にぽつんと植えられた花が印象的でした。翌日私たちは、花を探しまわり持っていきまして植えてもらえますかとお願い致しました。
その後も訪ねますが、ご友人の協力もあり花壇らしく立派になっていました。避難所生活とは違いご主人は徐々に体調を崩され入院することになりました。入院先に伺った時はお元気そうにしていました。
ちょうどこの季節です。「今度はいつ来るの?お盆頃に来なさいよ」と言われ後にしました。約束どおりお盆に伺いますと会話もできないくらい衰弱し記憶も薄れておりました。
この年の10月頃に、ご主人のご友人から亡くなりましたとの連絡が届きました。奥様にはとうとう会えないままでした。不思議なことに翌年の三月、奥様の遺骨が発見されたとご友人から連絡頂きました。
生きている唯一の望みが奥様の生存であり。そして迎えのために、恥ずかしがり屋のご主人にできる精一杯の最後の望みがこの花に託されていました。
ふとしたご縁からはじまり泡のごとく消えていったご主人の思いは天国で叶ったことでしょう。決して忘れることのできない暖かくも悲しい記憶です。
「平川さま それぞれの人に、それぞれの生き方があります。ほんの瞬間の出会いで人生を変えてしまうこともあります。生きる意味はその瞬間にあると思ってます。」
===コラム===
もし、苦しんでいる方、無気力の方が居ましたら「生きる意味」をもう一度、考えても良いと思います。生きる意味を作る事でも良いと思います。生きている事に感謝できる毎日になるように考えてみて行動する事で変わると信じています。
もちろん、私平川も日々考え行動してまいりたいと思います。